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自分が進むべき道は・・・。


TEAM申の『狭き門より入れ』を観た。 → 公式サイト

狭き門より入れ

【作・演出】 前川知大
【出演】 佐々木蔵之介 / 市川亀治郎 / 中尾明慶 / 有川マコト
      手塚とおる / 浅野和之


電車が入ってきたホームに落ちかけた天野(佐々木蔵之介)を
助けたある男性。
助けてくれたこの男性、どこかで会った事がなかったか?
天野は彼のこと、葉刈(市川亀治郎)を思い出した。
しかし、彼は既に7年前に亡くなっている・・・。





まさか、飛び込むつもりだったんじゃないでしょうね。
まさか、そんなことあるわけないじゃないですか。
それならいい。じゃ。
ちょっと待って。 それ、私のカバンです。
ですよねー。 カバン欲しさにあなたを助けたと思ってらっしゃる?
思ってませんよ。
いや、思ったでしょう。
はい、ちょっとだけ。
じゃ。
あの、どこかでお会いしませんでした?
ありませんよ。

と、台詞が全く定かでないのを断っておきますが、
今から始まる何かを含んだ状況ながらも、いきなり笑えるような
こんな感じのやりとりで始まった。

舞台は、ごく普通のコンビニ。
されどコンビニ。
コンビニに隠された秘密。
まるであの世とこの世の分岐点であるかのような・・・。
そして、入口はどこの出口へと繋がるのか。

世界中で原因不明の新型ウィルス感染が広まり不安な状況。
「世界の終わりと新たな始まり、更新の日は近い」と、書かれた
不気味なビラが各地で配られ、さらに人々の不安を煽っている。

3年後に滅亡するという現世界。
そして、もう一つの世界が存在する。
もう一つの世界、更新された世界からやってきた葉刈と岸(手塚とおる)。
岸は「更新された世界」において重要な人物のようだ。が、人とも思えない。
7年前に事故死をしたと思われた葉刈は、実はこうして生きていた。
今となんら変わりのないように見えるその世界は、過去が書き換えられ、
そのことを疑問にも思わず生き続ける世界。

正義感に溢れ、潔癖がゆえに周囲と軋轢を生んで孤立し、
退社に追い込まれた天野は、病に倒れた父に代わって
弟の雄二(有川マコト)が店長を務めるコンビニに帰ってくる。 
父とも長い間仲違いしている。
弟の雄二は天野とは対照的で、妻や子や人間関係を大切にする
心の優しい人物。 兄の帰省を快くは思わないものの、父とこじれた
兄の仲を取り持ちたいとも思っていた。 
そこで、父と旧知の仲で天野に就職先を世話した時枝(浅野和之)に会う。
時枝は横領事件に加担していたことを天野に告発され、社会的地位も
家族も失い、何をするでもなくコンビニに入り浸っていた。
父と弟が新型ウィルスに感染し、母も病床に伏せっていて窮乏している
若者、魚住(中野明慶)は、以前、このコンビニで万引きしたところを
店長だった天野の父に見逃してもらってから、天野の父には心を開き、
しょっちゅう来ている。
弟が兄に店番を頼んで出て行ったあと、この三人は不思議な体験をする。
一瞬にして更新された世界へと移っていく。
なにやらゆらゆらとゆれた技法で、観客に夢か幻を見せているかのよう。
むむ・・・、酔いそう・・・。
しかも煌々と明るいコンビニが不気味に暗く、外もまた真っ暗。
そして岸と葉刈が現れる。
葉刈と天野の再会。
そこで、現世界と更新された世界のことを聞かされる。
葉刈と岸のように、彼らも今は行き来できる状態にある。
が、更新された世界で飲み食いして現世界に戻ると、家族や友人らの
自分に対する記憶が一切なくなってしまうのだ。
時枝と魚住は、今の世界になんの未練もないし、3年で終わるなら、と
更新された世界で生きることを望む。
歴史が変えられようと、家族や友人のことを忘れ去ってもいいと。
殆どは、更新された世界に行くのか、この世界に残るのか、
取捨選択されるので、自分の意志では決められない。

ちょっとわかりにくい状況ながら、彼らの演技力にぐいぐい引き込まれた。
浅野さんのちょっといい加減な親父風が面白く、中野くんの俊敏な
動きと共に元気ハツラツ〜な感じが笑いを誘う。
有川さんを初めて見た(と思う)が、雰囲気で言うなら、
BIZシリーズのBIGGERからの出演だった、新入社員の加賀ちゃんを
演じた坂田聡さんのような、ちょっと遊ばれるような感じ。
久しぶりに見た手塚さんは、血が通っているのだろうか?と思わせるような
冷酷な雰囲気の人物で不気味にさえ感じた。
葉刈を演じた亀治郎さんは、ひょこひょことした可愛い歩き方が印象的。
妻子を失った彼には生きる望みがなかったのか、現実逃避という道を
選んだのか、当時の悲しみは計り知れないが、岸よりはまだ話のわかる
人物ながらも、やはり岸同様、どこか冷たい。 
けど、現世界と更新世界であっても、天野と葉刈の友情の記憶は
失われていない。 それは何故? 
けど、そこに葉刈の友人を思う温かさを感じた。 
歌舞伎役者の雰囲気は所作に少し垣間見えるものの、いい感じだった。
天野を演じた蔵之介さんは、本当に、本当に熱演で、一緒に泣かされた。
更新された世界でビールを飲んでしまったばっかりに現世界へ戻った時に、
弟の雄二の記憶から消えてしまったことにショックを覚える。 
が、他人のフリをして、兄のことを聞き出すシーンがとても切ないような
複雑な気持ちになった。おにぎりを分け合うシーンは特にジーンとくる。
それも店のおにぎりを勝手に食べてるんだけど(笑)、泣けた。
「家族ですからね、どうしても嫌いにはなれないんですよね」と弟は言う。
そんな時、父の死の知らせが。
彼らの父は更新された世界への門番といえる存在。
彼が亡くなった今、その代わりは、天野ではなく、弟の雄二。
それを知った天野は、弟には大事な家族もいる。 だからオレが代わる。
と訴える。 が、岸に聞き入れてもらえない。
色々な犠牲のうえに今の社会がある。 たとえ更新された世界が
今よりマシな世界であったとしても、知っていながらのうのうと生きたくはない。
時枝と魚住にも考え直さないか、と仰ぐが、二人は心を変えない。

最後に「こぶとりじいさん」をたとえ話に出してくる天野。
「なんで「こぶとりじいさん」が関係あるんだよ」と時枝に突っ込まれながらも。
ホントにここでもたとえ話? また何かを考えさせられるじゃないか。
なんで最初に鬼の前で踊りを踊ったじいさんはこぶが取れたのに、後に踊った
じいさんは取れず、もう片方までつけられたのか、と。
「知らないよ」と二人。 「考えてみろよ」と天野。
「後のじいさんは踊りが下手だったんだろうよ」と面倒臭そうにいう時枝。 
「ちがうだろー!」と汗びっしょりで熱弁の蔵之介さん、いや、天野。
「欲深かったからか?」とまたも面倒臭そうに時枝。
「それもある。 が、最初のじいさんはただ踊りが好きだったんだよ!
ただ純粋に踊ることが好きだったからだ!」

今生きている自分。
今の世界が終わろうとしている一方で、別の世界があるとしたら、
なにもかも捨てて、そちらへ行くだろうか。 行けるだろうか。
いや、ここにいる自分にまだ限りない生命があるのだとしたら、
今この時をどう生きるかなのだ。
結局、天野は弟、雄二の代わりに現世界に留まることを許された。
いきなり大きな壁で閉ざされた世界。 
天野と一緒に、とてつもない恐怖感と孤独感を味わったような気分だった。
SF劇というだけに、あり得ない設定なんだろうけれど、コミカルな台詞の数々の
裏にあるなんだか重いテーマを感じ、ただゲラゲラ笑えず、顔を歪ませながら
微笑んでた自分がいた。 台詞そのものは笑えるだろうに笑いがピタリと止まる
場面もあった。 けど、コミカルであったからこそ、シリアスな内容を受け止められ
素晴らしいと感じられた芝居だったんだと思う。
出来るなら、もう一度観たかった。


<おまけ>
カーテンコールは3度目に、歌舞伎風?に上手、下手、全員にご挨拶。
4度目は、いつの間に〜?という早業で、真子ちゃん(ハート)と背中に書かれた
Tシャツで現れた手塚さん。 コンビニで買い物。 しかも何故か女方風。
で、いきなりレジに下からぬっと現れたコンビニ店員の蔵之介さん。
良く見ると、手塚さんの着ているTシャツ、買ってるエコバッグは
劇場の物販で売られてるもの!
で、また同じくピンクのTシャツを着た亀治郎さんと中野くんが腕を組んで
これまた女方風で現れ、そのまま出て行っちゃって、大ウケでした。 







於:2009年9月12日 シアタードラマシティー

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